写真1

<<第1回スポーツ支援講習会top                       ボールの握り方>> 

はじめに

 単純にオーバーユース(使いすぎ)から生じた痛みは、休むことによって治 ります。しかし、野球肩・野球肘のほとんどが悪いフォームが要因となっていることが多いので、フォーム(つまり動き)を変えないとよくなりません。
 
 また、
フォームも癖(または、間違った考え方)によってくずれている場合と、力がなかったり、体が硬いことによってくずれている場合があります。

本講習会では投球障害(肘や肩の痛みの原因)を大きくこの2つのパターンに別けてご紹介します。
    

  @  間違ったフォーム(投げ方)によって起こる障害
  A  筋力や柔軟性などがないことによって生じる障害

もう少し、2つのパターンについて説明しますと・・・

 “肘から投げろ”(写真1)と言いますが、いわゆるインナーマッスルが弱くて、うつぶせで写真2のような姿勢がとれず、写真3のようになってしまっては肘から投げることはできません
 
 この場合は、フォームを変える前に、いわゆるインナーマッスルのトレーニング(肩チェック1の項参照)が必要となります

では、インナーマッスルをつければ野球肩は治るのでしょうか?

答えは・・・

 インナーマッスル(肩でいう小円筋・肩甲下筋・棘上筋・棘下筋)が弱くて、 痛みが出ているならば、それらの筋を鍛える必要があります。
 
 しかし、
他に原因があって痛みが出ているのであれば、他の原因に対する治療をしないと、当然痛みはとれません。

 
よって投球障害を治す、または予防するためには、自分がなぜ痛みが出ているのか、自分の弱いポイントはどこかを把握しなくてはいけません。
 
 今回は、自分のインナーマッスルが強いか弱いかを見極める方法をはじめ、様々な視点から投球障害の予防に必要な知識をご紹介します。

写真3

写真2

写真1